17 歳の男子。
2 年前から空手を始めた。
1 か月前に右足で蹴りの動作を行った際、右股関節部に軽度の痛みを自覚した。
2 週前から痛みが強くなり、引っ掛かりを感じたため来所した。
股関節を屈曲外転外旋位から伸展する際にクリックを触知する。
原因となる筋はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
股関節を屈曲・外転・外旋位から伸展する際にクリック(弾発)を触知しており、弾発股です。
弾発股は、腱が骨の突出部を乗り越えるときに音や引っかかりが生じる状態で、内側型と外側型に分けられます。
【選択肢別解説】
1:× 大殿筋は外側型弾発股の原因になる筋です。
大殿筋の前縁や腸脛靱帯が大転子の上を乗り越えて弾発し、股関節の屈伸や内旋で生じます。
2:○ 腸腰筋が原因となる筋です。
屈曲・外転・外旋位から伸展するとき、腸腰筋腱が腸恥隆起や大腿骨頭の前面を乗り越えて弾発します。
これが内側型(内側型弾発股)です。
3:× 大腿直筋は弾発股の主な原因筋ではありません。
成長期のキック動作では、下前腸骨棘の裂離骨折や肉離れの原因となります。
4:× 大腿筋膜張筋は外側型弾発股の原因になる筋です。
腸脛靱帯が大転子の上を乗り越えて弾発し、股関節の外側で触知されます。
【ポイント】
内側型弾発股は腸腰筋腱、外側型弾発股は腸脛靱帯(大腿筋膜張筋)や大殿筋が原因です。
弾発が触れる部位(鼠径部か大転子部か)で見分けましょう。