正答3
解説
正解は3です。
上腕二頭筋長頭腱損傷の発生機序と好発年齢を問う問題です。
長頭腱は肩甲骨の関節上結節から起こり、上腕骨の結節間溝を通って下行します。
結節間溝で腱が擦れ続けることと、加齢による腱の変性が損傷の背景になります。
【選択肢別解説】
1:× 内旋動作ではなく、投球などの肩関節外転・外旋動作の繰り返しで発生しやすくなります。
外転・外旋位では長頭腱が結節間溝で強く擦れるためです。
2:× 大結節との摩擦ではなく、結節間溝での摩擦によって生じます。
長頭腱は大結節と小結節の間にある結節間溝を滑走しているためです。
3:○ 中高年では腱の変性が進むため、発生頻度が高まります。
変性した腱は、重い物を持ち上げる程度の軽い力でも断裂することがあります。
4:× 若年者の損傷部位は遠位ではなく、近位の筋腱移行部です。
若年者ではスポーツ中の強い筋収縮により、上腕近位部にある長頭の筋腱移行部が損傷されやすくなります。
上腕二頭筋の遠位腱は長頭と短頭の共通の腱で、長頭腱損傷の好発部位ではありません。
【ポイント】
長頭腱が断裂すると、肘を曲げたときに筋腹が遠位へ下がって膨隆する「ポパイ徴候」がみられます。
長頭腱の検査は、スピードテストとヤーガソンテストです。