正答4
解説
正解は4です。
膝蓋骨骨折は、膝前面の打撲などの直達外力や、大腿四頭筋の急激な収縮による介達外力で生じます。
関節内骨折であり、骨片が大腿四頭筋と膝蓋腱に引かれて離開しやすい点が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 固定範囲が大腿遠位部から下腿近位部であるという記述は誤りです。
膝関節を確実に固定するため、正しくは大腿近位部から下腿遠位部までを固定します。
2:× 転位が軽度なら固定期間は2週であるという記述は誤りです。
2週では骨癒合が得られず、転位が軽度でも4〜5週程度の固定を要します。
3:× 介達外力で縦骨折が生じるという記述は誤りです。
介達外力では大腿四頭筋の牽引で横骨折が生じ、縦骨折は膝前面への直達外力で生じることが多いです。
4:○ 線維性癒合になりやすいという記述は正しいです。
骨片が筋の牽引で離開しやすいうえ、関節液が骨折部に流入するため、骨性癒合が得られず線維性癒合となることがあります。
【ポイント】
膝蓋骨骨折は横骨折が最も多く、骨片の離開が大きい場合は観血療法の適応です。
保存療法では膝関節を伸展位に近い軽度屈曲位で固定し、大腿四頭筋の筋萎縮予防にも配慮します。