16歳の男子。
6歳からサッカーをしている。
1か月前から右膝外側の疼痛を自覚するようになった。
しばらく様子をみていたが、症状が継続するため来所した。
膝関節の腫れはみられない。
考えられないのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
この問題は考えられないものを選ぶので、○ が答えです。
16歳のサッカー選手が、外傷なく1か月前から右膝外側の疼痛を自覚し、腫れはないという経過です。
膝の外側に痛みを生じうる疾患かどうかで判断します。
【選択肢別解説】
1:○ 鵞足炎は考えられません。
鵞足は縫工筋・薄筋・半腱様筋の腱が付着する脛骨近位内側にあり、疼痛は膝内側に生じるため、外側痛とは部位が合いません。
2:× ランナー膝は考えられます。
腸脛靱帯が大腿骨外側上顆とこすれて炎症を起こすもので、走る量の多いサッカー選手でも膝外側痛の原因となります。
3:× 円板状半月は考えられます。
円板状半月は日本人では外側半月板に多い形態異常で、損傷すると膝外側の疼痛や引っかかり感、弾発現象が生じます。
4:× 滑膜ヒダ障害は考えられます。
内側の滑膜ヒダによるものが多いですが、膝蓋上・膝蓋下・外側のヒダもあり、膝前方から外側の痛みとして訴えることがあるため否定できません。
【ポイント】
膝外側の痛みではランナー膝や外側円板状半月を、膝内側の痛みでは鵞足炎や内側半月板損傷、内側滑膜ヒダ障害を考えます。
疼痛部位と、そこに付着する腱・靱帯を結び付けて整理することが鑑別の基本です。