20歳の男性。
ラグビーの試合中、右膝外側からタックルを受けた。
直後から右膝内側に強い痛みがあり、プレーを続行できなかった。
来所時に撮影した膝内側の長軸超音波画像(別冊No.4)を別に示す。
画像所見でみられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
右膝外側からのタックルで膝に外反力が加わり、膝内側に痛みが出ていることから、内側側副靱帯損傷が考えられます。
超音波画像は膝内側の長軸像で、深部に大腿骨内側顆と脛骨の骨表面が明るい線として写り、その浅層を内側側副靱帯が走ります。
患側では、骨表面を覆う靱帯の層が健側より厚く腫大し、エコーが低く暗くなっています。
【選択肢別解説】
1:× 骨皮質の不整像はみられません。
大腿骨内側顆と脛骨の骨表面は、関節裂隙を挟んでそれぞれなめらかな明るい線として描出されています。
骨折を示す骨表面の途絶や段差はありません。
2:○ 内側側副靱帯の肥厚がみられます。
患側では骨表面の浅層を走る靱帯が健側と比べて厚く、低エコーに腫大しており、損傷に伴う出血や浮腫を示しています。
3:× 関節内遊離体はみられません。
遊離体は関節腔内の独立した明るい像として写りますが、画像にそのような像はありません。
4:× 半月板の石灰化はみられません。
石灰化があれば半月板の内部に強い高エコーと後方の音響陰影がみられますが、そのような所見はありません。
【ポイント】
超音波検査では必ず健側と比較し、靱帯の厚さ、エコー輝度、線維構造の連続性を評価します。
内側側副靱帯損傷は膝の靱帯損傷で最も多く、外反ストレステストで重症度を判断します。