介護福祉職はBさんから、「認知症(dementia)の母の介護がなぜかうまくいかない。深夜に徘徊するので、心身共に疲れてきた」と相談された。
介護福祉職は、「落ち込んでいてはダメですよ。元気を出して頑張ってください」とBさんに言った。
後日、介護福祉職はBさんに対する自身の発言を振り返り、不適切だったと反省した。
介護福祉職はBさんに対してどのような返答をすればよかったのか、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
介護で疲れている家族への声かけとして、受容と共感の姿勢を問う問題です。
Bさんは「介護がなぜかうまくいかない」「心身共に疲れてきた」と訴えており、まず必要なのはその気持ちとこれまでの努力を受け止めることです。
「元気を出して頑張って」という励ましは、すでに頑張っている人をさらに追い詰めるため不適切でした。
【選択肢別解説】
1:× 施設入所の提案は、気持ちを受け止める前に解決策を示しています。
Bさんは入所について相談しているわけではなく、最初の応答として適切ではありません。
2:× 「私も疲れている」は、介護福祉職自身の話題にすり替えています。
Bさんの気持ちに焦点を当てた応答にはなりません。
3:× 「皆さん疲れていますよ」は、Bさんの個別の苦しみを一般論で片づけています。
Bさんは自分の気持ちを理解してもらえなかったと感じやすくなります。
4:× Bさんの了解なく近所の人に働きかけるのは不適切です。
Bさんの意向を確認せずに支援を決めることになり、個人情報の扱いにも問題があります。
5:○ 「お母さんのために頑張ってきたんですね」は、Bさんの努力と疲れを認める共感的な応答です。
自分の苦労をわかってもらえたと感じることが、相談を続ける土台になります。
【ポイント】
疲れを訴える家族には、励ましや助言よりも先に、気持ちと努力を受け止める言葉をかけます。
「頑張って」は、うつ状態や介護疲れのある人には負担になりやすい言葉です。