正答3
解説
正解は3です。
体位変換に応用されるトルクの原理を問う問題です。
トルクとは物体を回転させる力のことで、回転の中心からの距離が長いほど小さな力で回転させることができます。
【選択肢別解説】
1:× 接地面を広くすると、摩擦が大きくなり動かしにくくなります。
ボディメカニクスでは、利用者のからだを小さくまとめて接地面を狭くします。
2:× 下肢を交差させるのは、からだを小さくまとめて接地面を減らす工夫です。
回転の中心からの距離を長くして力を生かすトルクの原理とは異なります。
3:○ 膝を立てるのがトルクの原理の応用です。
膝を高く立てると回転の中心から力を加える点までの距離が長くなり、膝を倒すだけで小さな力で側臥位に回転させられます。
4:× 滑りやすいシートは、摩擦を減らして移動を楽にするための用具です。
トルクの原理ではなく、摩擦の軽減を利用した方法です。
5:× 利用者に近づくのは、互いの重心を近づけて力を伝えやすくするボディメカニクスの原則です。
トルクの原理とは別のものです。
【ポイント】
トルクは「力の大きさ×回転の中心からの距離」で表されます。
膝を立てたり、肩と膝の両方に手を当てたりすることで、てこの原理が働き少ない力で体位変換ができます。