Hさん(82歳、男性、要介護2)は、一人暮らしで、週1回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。
訪問時に、「足の爪が伸びているので、切ってほしい」と依頼された。
爪を切ろうとしたところ、両足とも親指の爪が伸びて両端が皮膚に食い込んで赤くなっていて、触ると熱感があった。
親指の状態を確認した訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
Hさんの両足の親指は、爪の「両端が皮膚に食い込んで赤くなっていて、触ると熱感があった」状態です。
これは陥入爪などにより、皮膚に炎症が起きている状態と考えられます。
介護職が行える爪切りは、爪そのものや周りの皮膚に異常がなく、糖尿病などで専門的な管理が必要でない場合に限られます。
【選択肢別解説】
1:× 絆創膏を巻くことは、炎症のある部分を介護職の判断で処置することになります。
症状を悪化させたり、異常の発見が遅れたりするおそれがあります。
2:× 家にある軟膏を塗ることは、医療職の判断なしに行う処置です。
訪問介護員が判断して行うものではありません。
3:× 爪の周りに炎症がある場合、訪問介護員が爪を切ることはできません。
蒸しタオルで軟らかくしても、切ってよい状態にはなりません。
4:× 爪やすりをかけることも爪の手入れにあたります。
周囲の皮膚に炎症がある状態では、訪問介護員が行うべきではありません。
5:○ 炎症がある状態では爪を切らず、親指の状態をサービス提供責任者に報告します。
そのうえで医療職につなぐのが適切な対応です。
【ポイント】
爪切りが介護職に認められるのは、爪と周囲の皮膚に異常がない場合です。
赤み、腫れ、熱感、化膿などの異常に気づいたら、自分で処置せずに報告します。