〔事例〕
Eさん(35歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)があり、V障害者支援施設の生活介護と施設入所支援を利用している。
Eさんは、毎日のスケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加しているが、周りの人や物事に関心が向かず、予定外の行動や集団行動はとりづらい。
コミュニケーションは、話すよりも絵や文字を示したほうが伝わりやすい。
Eさんが利用するV障害者支援施設では、就労継続支援事業も行っている。
災害が起こったときに様々な配慮が必要な利用者がいるため、施設として防災対策に力を入れている。
また、通所している利用者も多いので、V障害者支援施設は市の福祉避難所として指定を受けている。
V障害者支援施設が、災害発生に備えて取り組む活動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
V障害者支援施設は、市の福祉避難所に指定されています。
福祉避難所は、高齢者や障害のある人など、一般の避難所での生活が難しい要配慮者を受け入れる避難所です。
災害時に円滑に受け入れるためには、平常時から準備しておくことが欠かせません。
【選択肢別解説】
1:○ どのような人を受け入れるのかを事前に確認しておけば、必要な物品や人員、配慮の内容を準備できます。
福祉避難所として、災害発生に備えた適切な取組です。
2:× 災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)は、災害発生直後の急性期に、被災地で救命医療などを行う医療チームです。
施設が支援人員の確保のために契約を結ぶ相手ではありません。
3:× 職員の役割分担は、災害が起きてからその場で決めるのではなく、事前に決めて訓練しておきます。
混乱した状況では、その場での判断が難しいためです。
4:× サービス等利用計画は、障害福祉サービスの利用のために相談支援専門員が作成するものです。
災害に備えて施設が取り組む活動ではありません。
5:× 要配慮者は、一人で避難することが難しい人たちです。
自分で避難するよう促すのではなく、避難を支援する体制を整えておきます。
【ポイント】
災害への備えは「事前の準備」が基本です。
受け入れ対象者の確認、職員の役割分担、物品の備蓄、訓練などを平常時から行っておきます。