Jさん(84歳、女性、要介護3)は、認知症(dementia)があり、夫(86歳、要支援1)と二人暮らしである。
Jさんは尿意はあるが、夫の介護負担を軽減するため終日おむつを使用しており、尿路感染症(urinary tract infection)を繰り返していた。
夫が体調不良になったので、Jさんは介護老人福祉施設に入所した。
Jさんの尿路感染症(urinary tract infection)を予防する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
尿路感染症を繰り返す人の予防的な介護を問う事例問題です。
Jさんは「尿意はある」のに、夫の介護負担を軽くするため「終日おむつを使用しており」、そのことが尿路感染症の原因になっていると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 尿の性状の観察は、感染症を早く見つけるためには大切です。
しかし、感染症を予防する介護ではありません。
2:× 体温の観察も、感染症の発症に気づくための観察です。
感染症の予防そのものにはなりません。
3:× 陰部洗浄で清潔を保つことは役立ちます。
しかし、尿意があるのにおむつで排泄しているという根本的な原因は解決しません。
4:○ 尿意があるJさんは、トイレに誘導すればトイレで排泄できる可能性があります。
おむつを使わないことで、陰部が尿や便で汚れた状態が続くのを防ぎ、尿路感染症の予防につながります。
5:× 膀胱留置カテーテルは、細菌が膀胱に入る経路となり、尿路感染症の危険をかえって高めます。
尿意のあるJさんに使う必要はありません。
【ポイント】
尿意や便意がある人には、できるだけトイレで排泄できるよう支援します。
おむつの使用は、本人の自尊心を傷つけ、排泄機能の低下や感染症の原因にもなります。