Cさん(55歳、男性)は、知的障害がある。
3か月前に、施設から居宅での一人暮らしに移行し、現在は、居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら生活している。
ある日、Cさんが、「ゴミ、分けて捨てるの、難しいよ」と言うので、室内に分別収集の説明書を貼って、カレンダーに収集日を書くことにした。
そして、介護福祉職は、「この説明書とカレンダーを見て、捨てるといいですよ」とCさんに伝えた。
その後、Cさんは努力していたが、分別できなかったゴミが少しずつ増えていった。
次のうち、Cさんにかける介護福祉職の最初の言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
Cさんは「ゴミ、分けて捨てるの、難しいよ」と話し、説明書とカレンダーを見ながら努力していました。
それでも分別できないゴミが少しずつ増えています。
Cさんの努力と困難を受け止めることが、最初の言葉かけの出発点です。
【選択肢別解説】
1:× 目標を一方的に示す言葉で、努力しているCさんの気持ちを受け止めていません。
できない状況を責める印象も与えます。
2:× Cさんはすでに説明書とカレンダーを見て努力しています。
同じ方法を繰り返し求めても、Cさんの困難は解決しません。
3:× 「気持ち悪いですね」は、Cさんの暮らしぶりを否定する言葉です。
Cさんの自尊心を傷つけるおそれがあります。
4:× 努力しているCさんに、さらにがんばるよう求める根拠のない励ましです。
方法の見直しにもつながりません。
5:○ 「難しいですよね」とCさんの困難に共感し、「できることをいっしょに考えましょう」と一緒に方法を見直す姿勢を示しています。
Cさんが主体的に取り組める支援につながります。
【ポイント】
知的障害のある人への支援では、本人の努力を認め、本人にとってわかりやすい方法を一緒に探すことが大切です。
例えば、写真やイラストを使った分別表や、分別ごとに色分けした容器などの工夫が考えられます。