Aさん(22歳、女性)は、施設で介護福祉職として勤務し、食事や睡眠を工夫しながら、一人暮らしをしている。
日々の生活や勤務状況に問題はない。
職場にAさんと年齢の近い介護福祉職はおらず、休憩時間や休みの日も一人で過ごしている。
Aさんは、「自分の仕事ぶりを上司に認めてほしいという気持ちはない。それよりも、仕事やそれ以外のことを深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っている。
次のマズロー(Maslow, A.H.)の欲求階層説の各段階のうち、Aさんの現在の気持ちが当てはまるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
マズローの欲求階層説の5つの段階と、事例の人の気持ちを結びつける問題です。
5段階は、下から「生理的欲求」「安全欲求」「所属・愛情欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」です。
事例のAさんは、「上司に認めてほしいという気持ちはない」一方で、「深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っています。
【選択肢別解説】
1:× 生理的欲求は、食事や睡眠など生きるための基本的な欲求です。
Aさんは「食事や睡眠を工夫しながら」暮らしており、この欲求は満たされています。
2:○ 所属・愛情欲求は、集団に属したい、仲間とつながりたいという欲求です。
Aさんが「深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っているのは、この欲求に当たります。
3:× 安全欲求は、安全で安定した生活を求める欲求です。
Aさんは「日々の生活や勤務状況に問題はない」とされており、この欲求は満たされています。
4:× 承認欲求は、他者から認められたい、尊重されたいという欲求です。
Aさんは「上司に認めてほしいという気持ちはない」と述べており、該当しません。
5:× 自己実現欲求は、自分の能力を発揮し、なりたい自分になろうとする欲求です。
Aさんの気持ちは仲間とのつながりを求めるものであり、自己実現欲求ではありません。
【ポイント】
マズローは、下の段階の欲求がある程度満たされると、上の段階の欲求が現れると考えました。
事例問題では、どの段階が満たされ、どの段階が満たされていないかを本文から読み取ります。