第106回 看護師国家試験 午後問214
Aさん(79歳、女性)。
自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折と診断され、安静目的で入院した。
既往歴:5年前に大腿骨骨折。
現病歴:2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病を発症。
記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。
生活歴:要介護1。
同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。
ADLは自立。
入院当日、Aさんは看護師に「ここはどこですか」と同じ質問を繰り返している。
このときの看護で最も適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4(骨折で入院していることを繰り返し伝える)。
入院当日の高齢者が「ここはどこですか」と繰り返すのは見当識障害(場所失見当)の所見で、環境変化に伴う不安・せん妄予備状態を示唆する。
見当識回復の支援として現実見当識訓練(reality orientation)を行い、入院理由・場所・日時を繰り返し穏やかに伝えることで安心感と認知機能を維持する。
選択肢4が適切。
選択肢1の体幹抑制は不必要な身体拘束で、せん妄を悪化させ、人権上も問題が大きく禁忌に近い。
2の家族夜間付き添いは家族負担が大きく、まずは病棟側の環境調整と現実見当識支援が優先される(必要に応じて検討)。
3のナースステーション近くへの移動は監視のためのみであれば不適切で、Aさんの安心感を中心とする対応ではない。まとめて解く
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