第106回 看護師国家試験 午後問234
Aさん(78歳、男性)は、尿路感染症による敗血症で入院し、5日が経過した。
中心静脈ラインから輸液ポンプを使用して乳酸加リンゲル液が投与され、その側管からシリンジポンプを使用してノルアドレナリンが投与されている。
Aさんには有害事象はみられなかったが、医師の指示量の2倍のノルアドレナリンが3時間投与されていた。
これは、医師がノルアドレナリンの減量を指示書に記載し、夜勤の担当看護師にそれを伝えたが、担当看護師が実際に減量することを忘れたことが原因だった。
病棟では、リスクマネジメントとしてこの出来事の再発防止策を考えることとなった。
再発防止策で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4(医師の指示内容の変更時は、複数の看護師で情報共有をする)。
インシデントの再発防止策はシステム的アプローチが原則で、医師の指示変更時に複数の看護師でダブルチェック・情報共有することは伝達漏れを防ぐ有効な仕組みで、選択肢4が正解。
選択肢1の薬剤研修会は知識不足が原因の場合に有効だが、本事例は伝達・確認プロセスの問題で、研修だけでは再発防止に直結しない。
2の医療機器再教育も、本事例はポンプ操作ミスではなく指示伝達ミスのため的外れ。
3の反省文は懲罰的アプローチで、SHEL分析・RCA等の現代的リスクマネジメントでは個人責任追及ではなくシステム改善を重視する。
ノンテクニカルスキル(コミュニケーション・チームワーク)強化が医療安全の中核となる。まとめて解く
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