第112回 看護師国家試験 午後問230
Aさん(58歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。
20歳のときに統合失調症と診断された。
20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。
40歳からは無職で、デイケアへ通所していた。
1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。
Aさんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。
この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。
初回訪問時にAさんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。
初回訪問から1か月、訪問看護師は A さんが適切に服薬できていることを確認した。
A さんは「調子はいいですね。
やる気も少し出てきました。
主治医は今の薬を飲み続けるのがいいと話しています。
ただ、夜の薬は朝に眠気が残るので昼まで寝てしまいます」と話した。
このときの訪問看護師の A さんへの声かけで最も適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
「「朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか」」が正しい。
事例では、現在の危険、対象者の意思、家族や地域資源、継続支援の必要性を同時に読む。
最初に安全を守り、次に本人の力を生かす対応を選ぶ。
1の「「朝起きられるように毎朝の日課を何か作りましょう」」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
2は、設問で問われた最も適切なものの条件に合う。
3の「「来週は朝早く一緒に散歩へ行けるように訪問しますね」」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
4の「「朝起こしてもらうようにお父さんにお願いしてみませんか」」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
事例問題は、設問時点で最も危険を減らす選択肢を優先する。まとめて解く
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