第114回 看護師国家試験 午後問233
A さん(21 歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。
友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックへの通院を開始した。
頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。
最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。
抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
ある日の夜、A さんと突然連絡がつかなくなったことを心配した母親が、A さんのアパートを訪ねると、意識を失っている A さんを発見した。
すぐに救急車を呼び、A さんは救命救急センターへ搬送された。
翌朝、同じ病院の精神科病棟に転棟し、器質的検査および生理的検査では異常が認められなかった。
救急隊からの情報によると、アパートには抗不安薬を大量に服用した痕跡があった。
入院後 48 時間から 72 時間にかけて A さんに出現する可能性が高い症状はどれか。
正答1
解説
正解は1。
「幻覚」が正しい。
年齢、症状、生活背景、検査値、妊娠週数や発達段階を手がかりに、現在のリスクと本人の意思を踏まえて判断する。
1は、対象者の安全、症状の緊急性、生活背景、支援関係の形成を踏まえる必要がある。
この場面で求められる評価・支援の目的と一致する。
2の「感情鈍麻」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
3の「思考途絶」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
4の「妄想気分」は、対象者の状態、時期、リスク、本人の訴えのいずれかとずれる。
支援として意味がある場面はあっても、この設問の条件では中心に置く対応ではない。
選択肢がいずれも支援に見える場合は、現在の危険、本人の意思、継続支援へのつながりを基準に絞る。まとめて解く
第114回を通しで解く(240問)→
この回の他の問題
第114回 看護師国家試験 の全240問を見る →