第115回 看護師国家試験 午後問227
A ちゃん( 7 歳、女児)は両親と弟( 2 歳)の 4 人で暮らしている。
下校中に転倒して右手を地面についた。
夕食時に母親が A ちゃんの異変を感じ、A ちゃんに尋ねたところ「転んで肘が痛い」と話したため救急外来を受診した。
その結果、利き腕である右側の上腕骨の骨折が判明したため、入院して直ちに全身麻酔下で内固定術を受け、ギプス固定された。
術後 1 日。
A ちゃんは看護師に「昨日の夜は、お母さんに食べさせてもらった。 私には弟がいて、お世話が大変なの。私はお母さんに迷惑をかけたくない」と話した。
A ちゃんへの看護師の声かけで最も適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1(「左手で食べる練習をしよう」)。
学童期は発達課題が「勤勉性vs劣等感」(エリクソン)で、自立と達成感への意欲が高まる時期である。
Aちゃんの「迷惑をかけたくない」という発言には、自分でできるようにしたい気持ちが含まれており、利き手と反対側の左手での食事自立の練習を提案することは、自尊感情の維持・向上と発達課題に合った関わりとなる。
2の「お姉ちゃんだから頑張ろう」は性役割・年齢役割の押し付けで、不適切な負荷を与える可能性。
3の介助は自立を阻害し、本人の達成感を奪う。
4の「気にしなくていい」は本人の家族への思いやりの気持ちを否定する関わり。
学童期看護では本人の自尊感情と達成感を育てる関わり、家族への思いやりや責任感を肯定的に受け止める関わりが重要である。
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