正答3
解説
正解は3。
鉄筋コンクリートの劣化現象である中性化とアルカリ骨材反応の意味と対策を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 中性化とは、硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)の作用によって次第にアルカリ性を失い、中性に近づく現象です。
中性化が鉄筋の位置まで進むと、鉄筋を保護している不動態被膜が失われ、鉄筋が錆びやすくなります。
2:○ モルタル塗りや塗装などの仕上げは、コンクリート表面への炭酸ガスの侵入を抑えるので、中性化の進行を遅らせるのに有効です。
3:× アルカリ骨材反応とは、骨材中の反応性鉱物(アルカリ反応性骨材)が、コンクリート中のアルカリ性の細孔溶液(セメント等に由来するアルカリ)と反応して膨張し、コンクリートにひび割れを生じさせる現象です。
反応の相手は「鉄筋」ではなく「アルカリ」であり、鉄筋が発錆して膨張する現象(中性化や塩害による鉄筋腐食)と混同している点が誤りです。
4:○ アルカリ骨材反応の抑制対策として、「コンクリート中のアルカリ総量の抑制」「抑制効果のある混合セメントの使用」「安全と認められる骨材の使用」があり、このうちいずれか一つについて確認をとらなければならないとされています(国土交通省の通達)。
【ポイント】
中性化=炭酸ガスでアルカリ性を失う、アルカリ骨材反応=骨材がアルカリと反応して膨張、塩害=塩化物イオンで鉄筋が錆びる、という原因の違いを区別しましょう。