ある疾病の有病率が高い集団 A と、低い集団 B に対して、同じスクリーニング検査を行った。
偽陽性率と陽性反応的中度に関して、理論上想定される大小関係の組合せである。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
偽陽性率 陽性反応的中度
正答3
解説
正解は3です。
スクリーニング検査の指標が、有病率の影響を受けるかどうかを問う問題です。
同じ検査であれば、感度と特異度は集団が違っても変わりません。
【指標の検討】
偽陽性率は「1-特異度」であり、病気でない人の中で陽性となる割合です。
特異度は有病率に左右されないため、偽陽性率はA=Bです。
陽性反応的中度は、陽性者の中で本当に病気である人の割合です。
有病率が高い集団ほど陽性者に占める真の患者が多くなるため、A>Bになります。
【選択肢別解説】
1:× 偽陽性率は有病率に影響されないので、A>BではなくA=Bです。
2:× 偽陽性率はA=Bであり、陽性反応的中度は有病率の高いAの方が大きくなります。
3:○ 偽陽性率はA=B、陽性反応的中度はA>Bで、理論どおりです。
4:× 陽性反応的中度は有病率の影響を受けるので、A=Bにはなりません。
5:× 偽陽性率はA=Bであり、A<Bにはなりません。
【ポイント】
感度・特異度・偽陽性率・偽陰性率は検査そのものの性能で、有病率に依存しません。
陽性反応的中度と陰性反応的中度は有病率に依存します。