正答2
解説
正解は2です。
無重力環境では、骨や筋肉に重力の負荷がかからず、体液が頭のほうへ移動します。
この2つの変化から各選択肢を判断します。
【選択肢別解説】
1:× 食欲は、増加するのではなく低下しやすくなります。
宇宙酔いなどの影響で食欲が落ち、摂取エネルギーが不足しがちになります。
2:○ 尿中カルシウム排泄量は増加します。
骨に荷重がかからないため骨吸収が亢進し、骨から溶け出したカルシウムが尿へ排泄されるためです。
3:× 筋肉量は、増加するのではなく減少します。
重力に抗して体を支える抗重力筋が使われず、廃用性に萎縮するためです。
4:× 循環血液量は、増加するのではなく減少します。
体液が上半身へ移ると体は水分過剰と感知し、利尿が起こるためです。
5:× 血液の分布は、下肢方向ではなく頭部(上半身)方向にシフトします。
そのため顔がむくみ、下肢は細くなります。
【ポイント】
無重力の影響は、長期臥床(寝たきり)とよく似ており「骨量減少・尿中Ca増加・筋萎縮」が共通します。
宇宙飛行士の骨量減少対策として、運動とカルシウム・ビタミンDの摂取が重視されます。