A 県 Y 町では、肝疾患による標準化死亡比が A 県の中で最も高く、しかもここ数年間で増加していることが分かった。
そこで、その背景要因を明らかにした上で、Y 町の住民全体への予防対策を立てることとした。
上記の調査結果を、全国や A 県の調査結果と比較したところ、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を超える者の割合が著しく高く、肝疾患との関連が考えられた。
その結果を踏まえて優先的に行うべきポピュレーションアプローチである。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
アルコール依存症患者の生活状況を把握する。 飲酒運転撲滅キャンペーンを実施する。 未成年者への飲酒販売の禁止を徹底する。 「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」について、町の広報で周知する。 特定保健指導で、 1日 2合以上の飲酒者に健康教育を行う。 購入状況を確認しています… 正答 4
解説 正解は4です。
調査の結果、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を超える住民の割合が高く、肝疾患との関連が考えられました。
ポピュレーションアプローチは、住民全体に働きかけて集団全体の飲酒量を下げる方法です。
【選択肢別解説】
1:× アルコール依存症患者の生活状況の把握は、一部の患者を対象にした取り組みです。
住民全体に働きかけるポピュレーションアプローチではありません。
2:× 飲酒運転撲滅キャンペーンは、交通事故の防止を目的とした取り組みです。
多量飲酒による肝疾患の予防という課題に直接対応していません。
3:× 未成年者への飲酒販売の禁止の徹底は、未成年者の飲酒防止を目的とした取り組みです。
成人の多量飲酒という課題には対応していません。
4:○ 「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を町の広報で周知するのは、ポピュレーションアプローチです。
住民全体に正しい知識を届け、町全体の飲酒量を減らすことにつながるためです。
5:× 特定保健指導で1日2合以上の飲酒者に健康教育を行うのは、ハイリスクアプローチです。
リスクの高い一部の人だけを対象にしているためです。
【ポイント】
健康日本21(第二次)では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を、1日当たりの純アルコール摂取量で男性40 g以上、女性20 g以上としています。
ポピュレーションアプローチでは、広報やキャンペーンなど住民全体に届く手段を用います。