減量のために禁酒を目標とした成人男性である。
宴席に誘われてお酒を飲んでしまい、失敗したと思い込んでいる。
行動変容技法のうち、認知再構成を用いた管理栄養士の支援である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
認知再構成とは、行動変容を妨げている極端な考え方(認知のゆがみ)に気づかせ、より現実的な考え方に修正する技法です。
この男性は、1回飲酒しただけで「失敗した」と思い込んでいます。
【選択肢別解説】
1:× 禁酒の効果を改めて説明するのは、知識の提供や結果への期待を高める働きかけです。
「失敗した」という思い込みには働きかけていません。
2:× 飲酒した時の状況を確認するのは、どんな刺激が飲酒につながったかを分析する作業です。
刺激統制などの準備にはなりますが、認知再構成そのものではありません。
3:× 飲酒量を詳しく聞き取るのは、アセスメントのための情報収集です。
考え方の修正には当たりません。
4:○ 「1回くらいなら気にしなくてよい」と伝えることは、「1回飲んだらすべて失敗」という極端な考えを見直させる働きかけです。
これが認知再構成に当たり、再び禁酒に取り組む意欲を保つ助けになります。
5:× 宴席での断り方を練習するのは、誘いを上手に断る技術を身につける社会技術訓練(主張訓練)です。
認知再構成ではありません。
【ポイント】
一度の失敗で全体をあきらめてしまう状態は、逆戻り(リラプス)の大きな原因です。
「完全か失敗か」という白黒思考をほぐすのが認知再構成です。