正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
消化管の各部位には、それぞれ特有の消化・吸収の役割があります。
切除した部位の働きから、起こりやすい合併症を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 胃切除後には、ダンピング症候群、鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏、骨粗鬆症などが起こります。
乳酸アシドーシスは胃切除の合併症ではありません。
2:× 十二指腸は鉄やカルシウムの主な吸収部位であり、切除で問題になるのはこれらの吸収障害です。
葉酸は主に空腸で吸収されるため、組合せとして誤りです。
3:○ 小腸を広範囲に切除すると、栄養素や水分を吸収する面積が大きく減ります。
その結果、下痢や吸収不良が起こる短腸症候群となるので、正しい組合せです。
4:○ ビタミンB12は、胃から分泌される内因子と結合して回腸末端で吸収されます。
回腸を切除するとビタミンB12が吸収できず欠乏するので、正しい組合せです。
5:× 回盲部切除で起こりやすいのは、ビタミンB12欠乏や、胆汁酸の吸収障害による下痢です。
ビタミンCの欠乏は、回盲部切除の典型的な合併症ではありません。
【ポイント】
鉄・カルシウムは十二指腸、ビタミンB12と胆汁酸は回腸末端と、吸収部位を覚えておきましょう。
回腸切除では胆汁酸が再吸収されず、脂肪の吸収障害も起こります。