K 介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。
利用者への食事支援を行っている。
利用者は、75歳、女性。
70歳時に脳梗塞を発症し、N 病院に入院した。
退院後、 自宅でごろごろしていることが多くなり、歩行が不自由になったため、 2か月前に入所した。
現在、食事は自立しており、普通食を食べている。
最近、水を飲む際にむせるようになり、微熱が続いている。
この利用者に提供すべき食事の形態である。
正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
誤嚥のおそれがある利用者には、口の中でまとまりやすく、のどを通過しやすい物性の食事を提供します。
嚥下調整食では、かたさ・付着性・凝集性の3つの物性が重要です。
【選択肢別解説】
1:× 液状でさらさらしたものは、のどを流れる速度が速く、飲み込む動作が間に合わず気管に入りやすい形態です。
誤嚥のおそれがある人には、とろみをつけて提供します。
2:○ まとまりやすい(凝集性が高い)食品は、口の中で食塊を作りやすく、ばらけずにのどを通過します。
誤嚥を防ぐ形態として適しています。
3:○ べたつかない(付着性が低い)食品は、口やのどに張り付きにくく、残留による誤嚥を防ぎます。
嚥下しやすい形態として適しています。
4:× つるっと滑りやすい食品は、飲み込む準備が整う前にのどへ流れ込むことがあります。
誤嚥のおそれがあるため、提供すべき形態としては適切ではありません。
5:× 細かく刻んだ食品は、口の中でばらけてまとまりにくく、のどに残ったり気管に入ったりしやすくなります。
誤嚥のおそれがある人には適しません。
【ポイント】
嚥下しやすい食品の条件は「やわらかい」「まとまりやすい」「べたつかない」です。
刻み食は咀嚼の負担を減らしても、嚥下障害には向かない点に注意しましょう。