正答1
解説
正解は1です。
消化管の手術後に起こる病態と、その栄養管理を問う問題です。
切除した部位によって、起こりやすい問題と食事の工夫が異なります。
【選択肢別解説】
1:○ 食道がんの手術では、胃を管状にして食道の代わりにすることが多く、胃に一度にためられる量が減ります。
そのため1回量を少なくし、回数を増やす少量頻回食とします。
2:× 早期ダンピング症候群は、浸透圧の高い食物が急に小腸へ流れ込んで起こります。
高炭水化物食は症状を悪化させるため、炭水化物を控え、たんぱく質や脂質を適量含む少量頻回食とします。
3:× 後期ダンピング症候群は、食後2〜3時間ごろに起こる反応性の低血糖です。
糖質を急に吸収させないことが重要で、カリウムを制限する病態ではありません。
4:× 小腸を大量に切除すると、栄養素の吸収面積が減って低栄養になりやすくなります。
たんぱく質は制限せず、静脈栄養や経腸栄養も使って十分に補給します。
5:× S状結腸がんの術後に水分を制限する必要はありません。
術後の回復には十分な水分補給が必要です。
【ポイント】
早期ダンピングは「食後30分以内・高浸透圧」、後期ダンピングは「食後2〜3時間・低血糖」と区別します。
どちらも、糖質を控えた少量頻回食とゆっくり食べることが基本です。