K 大学に勤務する管理栄養士の資格を持つ教員である。
学生支援部から学生の食生活改善のための事業を依頼された。
学生の食生活調査の結果、男女とも野菜の摂取量が少なかった。
そこで、学生を対象に、野菜摂取量の増加を目標に取組を行うことになった。
表は、K 大学学生を対象とした調査結果の一部である。
表 K 大学学生を対象とした調査結果(2,000人対象)
普段の昼食:家から持参した弁当 400人(20%)/学生食堂 600人(30%)/コンビニエンスストア 600人(30%)/学外の飲食店 400人(20%)
調理の頻度:週1回以下 1,600人(80%)/週2〜3回 300人(15%)/週4回以上 100人(5%)
食生活の課題*:食事の内容に偏りがある 1,400人(70%)/野菜の摂取が少ない 1,200人(60%)/調理技術がない 800人(40%)
野菜不足になる原因*:野菜を調理する時間がない 1,600人(80%)/野菜料理の価格が高い 1,400人(70%)/外食・中食で野菜がとりにくい 1,200人(60%)
*複数回答
本調査結果をふまえて計画した栄養教育の内容である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
調査結果の表から、学生の野菜摂取量を増やすための栄養教育の内容を選ぶ問題です。
表では、昼食は学生食堂30%、コンビニエンスストア30%、学外の飲食店20%で、計80%が外食や中食です。
調理の頻度は週1回以下が80%で、野菜不足の原因には「調理する時間がない」80%、「外食・中食で野菜がとりにくい」60%が挙がっています。
【選択肢別解説】
1:× 「野菜の摂取が少ない」を課題と答えた学生が60%おり、多くの学生はすでに問題を自覚しています。
健康のリスクを教えるだけでは、行動にはつながりにくいです。
2:× 野菜の栄養素の働きは知識の提供です。
調理しない学生が多く外食・中食が中心という実態に対して、行動を変える手段を示していません。
3:○ 昼食の80%が外食や中食であり、学生は普段、料理を「選ぶ」場面で食事をしています。
野菜を多く使ったメニューの選び方を学ぶことは、実態に合っていて最も実行しやすい内容です。
4:× 調理の頻度が週1回以下の学生が80%で、野菜を調理する時間がないと答えた学生も80%います。
簡単な調理法を教えても、実践される可能性は低いです。
【ポイント】
栄養教育の内容は、アセスメントで明らかになった対象者の生活実態に合わせて選びます。
調理しない集団には「選び方」、調理する集団には「作り方」と考えると判断しやすくなります。