K リハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。
入院患者の栄養管理を 行っている。
患者は、75歳、女性。
2か月前に脳梗塞を発症し、左片麻痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長 151 cm、 体重 42 kg、 血圧( 服薬あり )144/94 mmHg。
血 清アルブミン値 3.7 g/dL。
入院時より、半消化態栄養剤を 1,200 kcal/日投与して体重は維持できていた。
その後、 4週間のリハビリテーションを行い、かなり動けるようになったが、体重が 1 kg 減少した。
その際の対応として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
胃瘻から半消化態栄養剤1,200kcal/日を投与し体重を維持していた患者が、リハビリテーションで動けるようになった後、体重が1kg減少した場面です。
活動量が増えた分だけエネルギー消費量が増え、投与エネルギーが不足したと考えられます。
【計算】
現在の投与量は、1,200kcal÷体重42kg=約28.6kcal/kgです。
体重1kgの減少は、脂肪組織であれば約7,000kcalのエネルギー不足に相当します。
4週間(28日)で割ると、7,000kcal÷28日=1日当たり約250kcalの不足と見積もれます。
【選択肢別解説】
1:× リハビリテーションによって「かなり動けるようになった」ので、内容は効果をあげています。
体重減少の原因は活動量に見合わない栄養量にあり、リハビリテーションを見直す必要はありません。
2:○ 活動量の増加に合わせて栄養剤の投与量を増やせば、不足したエネルギーを補えます。
体重を維持し、筋肉量を保ちながらリハビリテーションを続けるために最も適切な対応です。
3:× 体重減少の原因はエネルギー全体の不足です。
たんぱく質だけを増やしても、エネルギーとして使われてしまい、体重減少の解決にはなりません。
4:× 水分を増やしても、エネルギー不足は解消されません。
体重減少への対応として不適切です。
【ポイント】
リハビリテーション中は、活動量に見合ったエネルギーを補給しないと筋肉が分解され、訓練の効果も下がります。
体重の推移は、エネルギー投与量が適切かどうかを判断する重要な指標です。