K リハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。
入院患者の栄養管理を 行っている。
患者は、75歳、女性。
2か月前に脳梗塞を発症し、左片麻痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長 151 cm、 体重 42 kg、 血圧( 服薬あり )144/94 mmHg。
血 清アルブミン値 3.7 g/dL。
この患者の病棟から、「朝食時も昼食時も投与後に嘔吐した」と連絡があった。
このまま嘔吐を繰り返した場合、特に注意すべき事項である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
胃瘻から栄養剤を投与している脳梗塞後の患者が、朝食時も昼食時も投与後に嘔吐した場面です。
この患者には嚥下障害もあり、吐いたものを気道に吸い込みやすい状態です。
【選択肢別解説】
1:× 下痢は、栄養剤の投与速度が速すぎる場合や浸透圧が高い場合などに起こります。
嘔吐を繰り返したことで特に注意すべき合併症ではありません。
2:× 胃潰瘍は、嘔吐を繰り返すことで直接起こる合併症ではありません。
3:○ 嘔吐した胃の内容物が気道に入ると、誤嚥性肺炎を起こします。
嚥下障害のある患者では、むせて吐き出す力も弱いため、特に注意が必要です。
4:× 瘻孔周囲の炎症は、栄養剤の漏れやカテーテルの圧迫などで起こります。
嘔吐の繰り返しで特に注意すべき事項ではありません。
【ポイント】
経管栄養の重大な合併症は、胃食道逆流と嘔吐による誤嚥性肺炎です。
予防には、投与中と投与後しばらく上体を30〜45度ほど起こした姿勢を保つことが有効です。