正答1
解説
正解は1です。
生体のエネルギー産生の仕組み(解糖系・電子伝達系)と熱産生を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 褐色脂肪細胞には、脱共役たんぱく質(UCP:Uncoupling Protein)が存在します。
UCPはミトコンドリア内膜の水素イオンの濃度勾配をATP合成に使わず、熱として放散させます。
これにより、寒冷時の体温維持に働きます。
2:× 電子伝達系は、ミトコンドリアの外膜ではなく内膜にあります。
3:× 嫌気的解糖では、1分子のグルコースから3分子ではなく2分子のATPを生じます。
4分子のATPが作られますが、反応の初めに2分子を消費するためです。
4:× AMPは高エネルギーリン酸化合物ではありません。
高エネルギーリン酸結合を持つのはATPやADP、クレアチンリン酸などです。
5:× コリ回路は、脂肪酸ではなく乳酸からグルコースを作る経路です。
筋肉で生じた乳酸が肝臓に運ばれ、糖新生によってグルコースに戻されます。
脂肪酸から生じるアセチルCoAは、グルコースに変換されません。
【ポイント】
褐色脂肪細胞のUCP1は非ふるえ熱産生の主役です。
電子伝達系はミトコンドリア内膜、解糖系は細胞質ゾルで進むことも押さえましょう。