正答2
解説
正解は2です。
非代償性肝硬変では、肝臓の合成能と解毒能が低下します。
上昇する項目と低下する項目を、肝機能の面から整理することが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 肝臓でのコレステロール合成が減るため、血清総コレステロール値は上昇ではなく低下します。
2:○ 肝臓の尿素回路でアンモニアを解毒できなくなります。
門脈と大循環の短絡も加わり、血中アンモニア値が上昇して肝性脳症の原因となります。
3:× フィッシャー比(分枝アミノ酸/芳香族アミノ酸のモル比)は、上昇ではなく低下します。
分枝アミノ酸が筋肉で消費され、芳香族アミノ酸は肝臓で代謝されにくくなるためです。
4:× アルブミンの合成が低下するため、血漿膠質浸透圧は上昇ではなく低下します。
これが腹水や浮腫の原因になります。
5:× 早朝空腹時の呼吸商は、上昇ではなく低下します。
肝臓のグリコーゲン貯蔵が少なく、夜間に脂肪の燃焼が増えるためです。
【ポイント】
肝硬変では、合成されるもの(アルブミン・コレステロール・凝固因子)は低下します。
解毒されるはずのもの(アンモニア・ビリルビン)は上昇します。
呼吸商低下への対策として、就寝前軽食(LES)が用いられます。