58歳、男性、事務職。
身長165cm、体重63kg(標準体重60kg)の糖尿病腎症患者である。
持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)がみられ、推算糸球体濾過量(eGFR)50ml/分/1.73m2)。
この患者の1日当たりの目標エネルギー量と、たんぱく質量の組み合わせである。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー量(kcal/日) たんぱく質量(g/日)
正答3
解説
正解は3です。
持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)があり、eGFRは50mL/分/1.73m2です。
尿たんぱく0.5g/gクレアチニン以上かつeGFR30以上なので、糖尿病腎症第3期(顕性腎症期)に当たります。
【計算】
エネルギー量は、標準体重×25〜30kcal/kgで求めます。
60kg×25〜30kcal/kg=1,500〜1,800kcal/日となります。
たんぱく質量は、標準体重×0.8〜1.0g/kgで求めます。
60kg×0.8〜1.0g/kg=48〜60g/日となります。
この範囲にあるのは、1,600kcal/日とたんぱく質50g/日です。
【選択肢別解説】
1:× 1,200kcal/日は計算した範囲より少なく、エネルギー不足です。
たんぱく質50g/日は適切ですが、組合せとして誤りです。
2:× 1,600kcal/日は適切ですが、たんぱく質30g/日は0.5g/kgに相当し、少なすぎます。
3:○ エネルギー1,600kcal/日、たんぱく質50g/日はいずれも目安の範囲内です。
4:× 2,200kcal/日は事務職の患者には多すぎます。
たんぱく質30g/日も少なすぎます。
5:× たんぱく質50g/日は適切ですが、2,200kcal/日はエネルギー過剰です。
【ポイント】
糖尿病腎症第3期では、たんぱく質を0.8〜1.0g/kg標準体重/日に調整します。
事務職などの軽い労作では、エネルギーは25〜30kcal/kg標準体重/日が目安です。