正答3
解説
正解は3です。
コレステロールの代謝調節と、その輸送・利用を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× エストロゲンは、肝臓のLDL受容体を増やし、血中LDLコレステロール値を低下させます。
閉経後にLDLコレステロールが上がりやすいのは、エストロゲンが減るためです。
2:× コレステロールの合成は、フィードバック阻害を受けます。
細胞内のコレステロールが増えると、律速酵素のHMG-CoA還元酵素の働きが抑えられます。
3:○ HDLは、末梢組織から受け取った遊離コレステロールを、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)によってエステル化します。
エステル化されたコレステロールは粒子の内部に取り込まれ、肝臓へ運ばれます。
4:× コレステロールは、ペプチドホルモンではなくステロイドホルモンの前駆体です。
副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料になります。
ペプチドホルモンは、アミノ酸がつながったものです。
5:× 胆汁酸は、胆嚢ではなく肝臓でコレステロールから産生されます。
胆嚢は、胆汁をためて濃縮する器官です。
【ポイント】
コレステロールからは、胆汁酸、ステロイドホルモン、ビタミンD(7-デヒドロコレステロール経由)がつくられます。
HDLによる末梢から肝臓へのコレステロールの輸送を、コレステロール逆転送系といいます。