正答3
解説
正解は3です。
医薬品が栄養素の代謝や吸収に及ぼす影響を問う問題です。
薬の作用機序から、どの栄養素の働きや排泄が変わるかを考えます。
【選択肢別解説】
1:× アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)はアルドステロンの作用を弱め、カリウムの尿中排泄を減らします。
そのため、カリウムは体内に残りやすくなり、高カリウム血症に注意が必要です。
2:× Dペニシラミンは金属と結合するキレート作用をもちます。
亜鉛と結合するため、亜鉛の吸収は促進ではなく阻害され、欠乏を起こしやすくなります。
3:○ メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害する葉酸代謝拮抗薬です。
葉酸の働きを妨げることで、細胞の増殖を抑えます。
4:× サイアザイド系利尿薬は、ナトリウムの再吸収を抑えて尿中排泄を促進します。
ナトリウムの尿中排泄を抑制するのではありません。
5:× ワルファリンは、ビタミンKの働きを妨げて凝固因子の合成を抑える薬です。
ビタミンKの作用を増強するのではなく、拮抗します。
【ポイント】
ワルファリン服用中は、納豆やクロレラなどビタミンKの多い食品に注意します。
メトトレキサートの副作用予防に、葉酸製剤が併用されることも押さえましょう。