K 総合病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、18歳、男性、大学生。
身長 172 cm、体重 63 kg、BMI 21.3 kg/m²。
1か月前から腹痛、下痢があり、近医では胃腸炎の疑いとして投薬されていたが、症状は軽快しなかった。
1週間前あたりから、腹痛が増強、38℃ 程度の発熱があり、朝から数回の嘔吐、少量の下血もあったため、当院の救急外来を受診、イレウス状態であり入院した。
その後、成分栄養剤は利用しつつ、退院後に向けて栄養食事指導を行った。
患者の母親から、弁当として望ましいおかずを教えてほしいとの希望があった。
具体的な組合せ例である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
クローン病の患者が退院後に食べる弁当のおかずとして、望ましい組合せを問う問題です。
クローン病の食事は、低脂肪で、腸に負担をかける不溶性食物繊維の少ない食品を選ぶことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× あじ竜田揚げは揚げ物なので、脂質が多くなります。
コーンの皮は不溶性食物繊維が多く、腸に負担をかけます。
2:× 筑前煮やきんぴらごぼうには、ごぼうやれんこんなど食物繊維の多い根菜が使われています。
腸の狭窄がある場合には、腸閉塞の原因になるおそれがあります。
3:○ 蒸し鶏は、油を使わない調理法で脂質を抑えられます。
鮭の塩焼きはn-3系脂肪酸を含み、白菜のおかか和えは繊維がやわらかく、腸への負担が少ない組合せです。
4:× ハンバーグやしゅうまいは、ひき肉を使うため脂質が多い料理です。
ポテトサラダもマヨネーズを使うため、脂質が多くなります。
【ポイント】
クローン病の食事では「揚げ物・ひき肉料理・マヨネーズ」を避け、「蒸す・焼く・煮る」の調理法を選びます。
きのこ、海藻、ごぼうなど不溶性食物繊維の多い食品にも注意しましょう。