K 小児病院に勤務する管理栄養士である。
先天性代謝異常等検査でフェニルケトン尿症を指摘された患児の母親に、栄養食事指導を行うことになった。
患児は、生後 1か月、男児。
出生体重 2,700 g、身長 48 cm。
身体・精神に明らかな所見を認めない。
治療用ミルクについて説明した後に、患児の母親から、「食事療法は一生続けることになりますか?とても心配です。」との質問があった。
「一生続けることになります。私もお手伝いします。」の後に続く管理栄養士の助言である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
フェニルケトン尿症の患児をもつ母親の不安に対する、管理栄養士の助言を問う問題です。
母親は「食事療法を一生続ける」ことに強い不安を感じています。
不安を受け止め、継続を支える具体的な支援につなげる助言が求められます。
【選択肢別解説】
1:× 母親の頑張りが何より重要だと伝えると、母親一人に責任を負わせることになります。
不安やプレッシャーを強めてしまうため、適切ではありません。
2:× 「皆さん頑張っている」と他の人と比べる言い方は、母親の不安な気持ちを受け止めていません。
さらに頑張ることを求める印象を与えてしまいます。
3:× パンフレットを渡して自分で勉強するように伝えるだけでは、母親が一人で抱え込むことになります。
不安への支援としては不十分です。
4:○ 家族会では、同じ病気の子どもを育てる家族と悩みを共有し、経験に基づく工夫を知ることができます。
仲間からの支え(ピアサポート)が得られるため、長く続く食事療法の継続を後押しします。
【ポイント】
長期の食事療法では、知識の提供だけでなく、気持ちを支える社会的サポートが重要です。
家族会や患者会の紹介は、その代表的な方法です。