85歳、女性。
身長 148 cm、体重 38 kg、BMI 17.3 kg/m²。
食事は自立している。
塩味を感じにくくなり、濃い味を好むようになった。
この 3か月は、食事中にむせることが増え、食欲が低下し、体重が 2 kg 減少。
歩行速度の低下もみられる。
この女性の栄養アセスメントの結果である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
事例の情報から、高齢女性の栄養状態と機能を評価する問題です。
根拠となる情報は、BMI 17.3 kg/m²、3か月で2 kgの体重減少、食事中のむせ、塩味を感じにくい、歩行速度の低下です。
【計算】
3か月前の体重=現在の体重38 kg+減少量2 kg=40 kgです。
体重減少率=2 kg÷40 kg×100=5%です。
【選択肢別解説】
1:× エネルギー量は、充足していません。
BMIが18.5 kg/m²未満で、3か月で5%の体重減少があることから、エネルギー不足と判断できます。
2:× 除脂肪体重は、増加しているのではなく減少していると考えられます。
食欲が低下して体重が減っており、筋肉量も減っていると推測されます。
3:× 筋力は、維持しているのではなく低下していると考えられます。
歩行速度の低下は、筋力や身体機能の低下(サルコペニア)を示す所見です。
4:○ 嚥下機能は、低下していると評価できます。
この3か月で食事中のむせが増えていることが、嚥下機能の低下を示しています。
5:× 塩味の閾値は、低下しているのではなく上昇しています。
塩味を感じにくくなり濃い味を好むことは、より濃い塩分でないと感じられない状態を示します。
【ポイント】
味を感じにくくなることは「閾値の上昇」と表現します。
高齢者のむせは誤嚥のサインであり、食形態の調整と嚥下機能の評価につなげます。