K クリニックの管理栄養士である。
患者は、38歳、男性。
事務職。
健康診断で肝機能異常を指摘され、受診した。
精査の結果、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と診断された。
身長 170 cm、体重 79 kg、BMI 27.3 kg/m2。
飲酒は、缶ビール 350 mL を週 3回程度。
喫煙習慣なし。
運動習慣なし。
朝は食欲がなく、ヨーグルト(脱脂加糖)を 1個食べて出勤する。
間食として毎日 3回程度、缶コーヒー(乳成分入り・加糖)を飲む。
この 1年間は仕事が忙しく、残業が増えて帰宅時間が遅くなり、夕食を遅く摂ることが多かった。
目標達成を目指した食事改善のアドバイスである。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
この患者は、加糖の缶コーヒーを毎日3回程度飲んでおり、糖分によるエネルギーの過剰摂取が考えられます。
減量の目標達成に向けて、生活を大きく変えずに続けられる改善を提案します。
【選択肢別解説】
1:× ヨーグルトにバナナなどの果物を加えると、エネルギーと糖質が増えます。
減量を目指す患者への助言として適切ではありません。
2:○ 加糖の缶コーヒーを無糖に替えると、飲む習慣は変えずに糖分を減らせます。
1日3本分の糖質とエネルギーを減らせる、実行しやすい提案です。
3:× 夕食を抜くと、翌日の空腹からまとめ食いにつながりやすくなります。
欠食は勧めず、遅くなる日は夕方に軽く食べるなど分食を提案します。
4:× 飲酒は缶ビール350 mLを週3回程度で、NAFLDの範囲内の量です。
禁酒を勧めるより、まず糖分の多い飲料の見直しを優先します。
【ポイント】
加糖飲料は、食事の量を減らさずにエネルギーを減らしやすい改善点です。
脂肪肝では、果糖を含む糖分の多い飲料が肝臓の脂肪蓄積を進めます。