正答1
解説
正解は1です。
病理学の基本的な概念(壊死・炎症・化生・腫瘍の進展・意識障害)を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 壊死は炎症を引き起こします。
壊死では細胞膜が破れて細胞内容物が周囲に漏れ出し、それが炎症反応を誘発するからです。
プログラムされた細胞死であるアポトーシスでは、通常は炎症が起こりません。
2:× 急性炎症では、血管透過性は低下するのではなく亢進します。
血漿成分や白血球が血管外へ出て、腫脹(浮腫)が起こります。
3:× 腸上皮化生は小腸ではなく、胃でみられます。
慢性胃炎などで胃粘膜が腸の粘膜に似た上皮に置き換わる変化です。
4:× 播種は良性腫瘍ではなく、悪性腫瘍の進展様式です。
がん細胞が腹腔や胸腔などの体腔内にばらまかれるように広がる転移です。
5:× 植物状態では、脳幹の機能は保たれています。
自発呼吸や循環は維持されている点で、脳幹を含む全脳の機能が失われた脳死とは異なります。
【ポイント】
化生は「成熟した組織が別の種類の成熟した組織に置き換わること」です。
悪性腫瘍の転移には、血行性・リンパ行性・播種性の3つの経路があります。