正答1
解説
正解は1です。
食後の血糖上昇時に、インスリンの作用で糖質代謝がどう変化するかを問う問題です。
食後はインスリンの分泌が増え、グルカゴンの分泌が減ります。
【選択肢別解説】
1:○ 食後は脂肪組織へのグルコースの取り込みが亢進します。
インスリンの作用でグルコース輸送体4(GLUT4)が細胞膜へ移動し、グルコースを取り込むからです。
2:× 食後は肝臓のグリコーゲンの分解が亢進するのではなく、合成が亢進します。
グリコーゲンの分解が進むのは空腹時です。
3:× グルコース・アラニン回路によるグルコースの合成が亢進するのは、食後ではなく空腹時や絶食時です。
筋たんぱく質から生じたアラニンを肝臓で糖新生に使う仕組みです。
4:× 脂肪酸からのグルコース合成は、食後に限らず起こりません。
脂肪酸の分解で生じるアセチルCoAはピルビン酸に戻れず、糖新生の材料にならないためです。
5:× 食後はグルカゴンの分泌が亢進するのではなく、抑制されます。
血糖が上昇すると、膵α細胞からのグルカゴン分泌が抑えられるためです。
【ポイント】
食後は「同化(合成)」、空腹時は「異化(分解)」が中心になると整理します。
トリアシルグリセロールのうちグリセロール部分は糖新生に利用できますが、脂肪酸部分は利用できません。