正答5
解説
正解は5です。
絶食時に、エネルギー源を確保するため脂質代謝がどう変化するかを問う問題です。
絶食時はインスリンが減り、グルカゴンやアドレナリンが増えることで、貯蔵脂肪の分解が進みます。
【選択肢別解説】
1:× 絶食時に血中のキロミクロンは増加しません。
キロミクロンは食事から吸収した脂質を運ぶリポたんぱく質で、食後に増えるものだからです。
2:× 絶食時には、脂肪組織のホルモン感受性リパーゼ活性は低下するのではなく上昇します。
インスリンによる抑制が外れ、グルカゴンやアドレナリンで活性化されるためです。
3:× 絶食時には、血中の遊離脂肪酸は減少するのではなく増加します。
脂肪組織でトリアシルグリセロールが分解され、遊離脂肪酸が血中に放出されるためです。
4:× 絶食時の筋肉では、脂肪酸の利用は抑制されるのではなく促進されます。
血糖を脳などのために節約し、筋肉は脂肪酸を主なエネルギー源とするためです。
5:○ 絶食時には血中のケトン体が増加します。
肝臓で脂肪酸のβ酸化が盛んになり、生じたアセチルCoAからケトン体が多くつくられるからです。
【ポイント】
ケトン体(アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトン)は肝臓でつくられますが、肝臓自身は利用できません。
長期の絶食では、脳もケトン体をエネルギー源として利用するようになります。