正答4
解説
正解は4です。
たんぱく質の摂取量の過不足が、体たんぱく質や窒素代謝にどう影響するかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× たんぱく質の摂取が不足すると、筋たんぱく質量は増加するのではなく減少します。
不足したアミノ酸を補うために、筋たんぱく質が分解されるためです。
2:× たんぱく質の摂取が不足すると、急速代謝回転たんぱく質の血中濃度は上昇するのではなく低下します。
トランスサイレチン(プレアルブミン)やレチノール結合たんぱく質は半減期が短いため、栄養状態の悪化を早く反映します。
3:× たんぱく質の摂取が不足しても、ビタミンB6の必要量は増加しません。
ビタミンB6はアミノ酸代謝の補酵素であり、必要量はたんぱく質の摂取量が多いほど増えます。
4:○ たんぱく質を過剰に摂取すると、尿中への窒素排泄量が増加します。
体たんぱく質の合成に使われない余分なアミノ酸は分解され、そのアミノ基が尿素として尿中に排泄されるからです。
5:× たんぱく質を過剰に摂取しても、窒素出納は負になりません。
余分な窒素は尿中に排泄されるため、窒素出納はおおむね平衡か正になります。
窒素出納が負になるのは、たんぱく質やエネルギーの摂取が不足した場合や、侵襲時です。
【ポイント】
急速代謝回転たんぱく質(RTP)にはトランスサイレチン・レチノール結合たんぱく質・トランスフェリンがあります。
食事摂取基準でも、ビタミンB6の推定平均必要量はたんぱく質摂取量を基準に算定されています。