日本人の食事摂取基準(2020年版)において、集団内の半数の者に不足または欠乏の症状が現れうる摂取量を EAR の算定根拠とした栄養素である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
日本人の食事摂取基準(2020年版)で、推定平均必要量(EAR)がどのような根拠で算定されているかを問う問題です。
EARの定め方には、欠乏症状が現れる量、体内量が維持される量、体内量が飽和する量などによるものがあります。
【選択肢別解説】
1:× たんぱく質のEARは欠乏症状を根拠にしたものではありません。
窒素出納の維持に必要な量をもとにした、体内量を維持するための摂取量です。
2:× ビタミンB2のEARは欠乏症状を根拠にしたものではありません。
尿中排泄量が急に増え始める摂取量、つまり体内量が飽和する量をもとに算定しています。
3:○ ナイアシンのEARは、欠乏症状が現れうる摂取量を根拠としています。
ナイアシンの欠乏症であるペラグラの発症を予防できる最小摂取量から算定しているためです。
4:× カルシウムのEARは欠乏症状を根拠にしたものではありません。
体内蓄積量・尿中排泄量・経皮的損失量を合計し、吸収率で割る要因加算法で算定しています。
5:× 鉄のEARも欠乏症状を根拠にしたものではありません。
基本的損失量や成長に伴う蓄積量などを合計し、吸収率で割る要因加算法で算定しています。
【ポイント】
ビタミンB1とB2は「体内量の飽和」、ナイアシンは「ペラグラの予防」を根拠にEARを算定していると覚えます。
カルシウムや鉄は要因加算法で算定される代表的な栄養素です。