正答3
解説
正解は3です。
運動時に骨格筋がATPを得る仕組みと、運動強度によるエネルギー源の違いを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× クレアチンリン酸の分解によるエネルギー供給は、酸素を必要としません。
クレアチンリン酸がADPにリン酸を渡してATPを再合成する、無酸素の反応だからです。
2:× 筋グリコーゲンは、グルコースに変換されて血中に放出されることはありません。
筋肉にはグルコース6-ホスファターゼがないため、筋グリコーゲンは筋肉自身のエネルギー源として使われます。
3:○ 最大酸素摂取量の85%以上の高強度の運動では、糖質が主なエネルギー供給源になります。
糖質は脂質より速くATPをつくることができ、強度が上がるほど糖質の利用割合が高まるためです。
4:× 脂質のみが燃焼したときの呼吸商は、1.0ではなく約0.7です。
1.0になるのは糖質のみが燃焼したときです。
5:× 無酸素運動では、筋肉中の乳酸は減少するのではなく増加します。
酸素が不足した状態で解糖系が進み、ピルビン酸から乳酸が多くつくられるためです。
【ポイント】
ATPを供給する仕組みは、クレアチンリン酸系(無酸素・数秒)、解糖系(無酸素・短時間)、有酸素系(長時間)の3つです。
低〜中強度の長時間運動では、脂質の利用割合が高くなります。