正答3
解説
正解は3です。
ストレスを受けたときの生体反応のうち、抵抗期の代謝の変化を問う問題です。
セリエの汎適応症候群では、ストレス応答は警告反応期・抵抗期・疲憊期の3段階に分かれます。
抵抗期は、コルチゾールやカテコールアミンなどの分泌が高まり、ストレスに適応しようとしている時期です。
【選択肢別解説】
1:× 抵抗期のエネルギー代謝は、低下するのではなく亢進します。
ストレスに対抗するためのホルモンが代謝を高めるためです。
2:× 抵抗期の窒素出納は、正ではなく負に傾きます。
コルチゾールの作用で筋たんぱく質の分解が進み、尿中への窒素排泄が増えるためです。
3:○ 抵抗期には糖新生が亢進します。
コルチゾールやグルカゴンの作用で、筋たんぱく質由来のアミノ酸などからグルコースがつくられ、血糖が保たれるからです。
4:× 抵抗期の脂肪分解量は、減少するのではなく増加します。
カテコールアミンなどが脂肪組織の脂肪分解を促すためです。
5:× 抵抗期の尿中カルシウム排泄量は、減少するのではなく増加します。
コルチゾールによって骨からカルシウムが溶け出しやすくなるためです。
【ポイント】
ストレス時は「異化の亢進」が基本で、たんぱく質・脂肪・骨の分解が進みます。
手術や外傷などの侵襲時の栄養管理でも、同じ代謝変化を前提に考えます。