高尿酸血症患者に対して、アルコールの摂取制限が指示される。
これは、アルコールが代謝される際に、(a)の分解が進み尿酸の産生が増えることと、(b)が産生されることで尿酸の排泄が低下するためである。
aとbに入る物質名の組合せとして、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
a b
正答5
解説
正解は5です。
アルコールが高尿酸血症を悪化させる仕組みを問う問題です。
アルコールは尿酸の産生を増やすとともに、腎臓からの尿酸の排泄を妨げます。
【選択肢別解説】
1:× aに入るのは乳酸ではなくATPです。
また、アセチルCoAは尿酸の排泄を妨げる物質ではありません。
2:× aに入るのは脂肪酸ではなくATPです。
bのATPは分解される側の物質であり、尿酸排泄を低下させる物質ではありません。
3:× アンモニアの分解で尿酸が増えるわけではなく、aにはATPが入ります。
NADHは増加しますが、尿酸の排泄を直接妨げるのはNADHから生じる乳酸です。
4:× NADHの分解で尿酸が増えるわけではなく、aにはATPが入ります。
脂肪酸は尿酸の排泄低下の原因物質ではありません。
5:○ アルコールの代謝でATPが消費・分解されると、AMPを経てプリン体の分解が進みます。
その結果、ヒポキサンチンを経て尿酸の産生が増えます。
また、アルコール代謝でNADHが増えると乳酸が産生されます。
乳酸は腎臓で尿酸の排泄と競合し、尿酸の排泄を低下させます。
【ポイント】
アルコールは「ATP分解で尿酸産生増加」「乳酸で尿酸排泄低下」の2つの経路で尿酸値を上げます。
ビールはさらにプリン体を多く含むため、特に注意が必要です。