正答2
解説
正解は2です。
消化器疾患ごとの栄養管理の要点を問う問題です。
各疾患で何を制限し、何を補うかを病態から考えます。
【選択肢別解説】
1:× 脂肪は胃内の停滞時間を延ばし、下部食道括約筋の圧を下げます。
そのため胃食道逆流症では、高脂肪食ではなく脂肪を控えた食事とします。
2:○ 短腸症候群では小腸の吸収面積が大きく減り、特に回腸切除で脂肪の吸収障害が起こります。
吸収されない脂肪は下痢を悪化させるため、脂肪を制限します。
必要に応じて吸収されやすい中鎖脂肪酸を利用します。
3:× 潰瘍性大腸炎の寛解期は、通常の食事で栄養状態を保つことが目標です。
たんぱく質を制限する必要はなく、十分に摂取します。
4:× 偽膜性腸炎は、抗菌薬投与後にクロストリジオイデス・ディフィシルが増えて起こる腸炎です。
下痢で水分が失われるため、水分は制限ではなく十分に補給します。
5:× 回腸ストマでは大腸での水分吸収がなく、便から多くの水分と電解質が失われます。
脱水を防ぐため、水分は制限ではなく十分に補給します。
【ポイント】
下痢や排液が多い病態では、水分と電解質の補給が基本です。
脂肪の吸収障害がある病態(短腸症候群・慢性膵炎非代償期など)では脂肪制限や中鎖脂肪酸の利用を考えます。