K 市健康増進課の管理栄養士である。
K 市( 5万人)では健康増進計画の一環として、減塩の取組を行ってきた。
取組開始時に、食塩摂取量と減塩に対する意識について調査を行っており、減塩に対する意識が高い者の方が食塩摂取量が少なかった。
計画は 10年計画で、 5年目に中間評価を行った。
表は過去 4年間に行った取組である。
図 1から図 2に至った食塩摂取量の変化の理由について、表の 4年間の取組から考察した。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
図1から図2にかけて、平均値はわずかに下がりましたが、摂取量の少ない人はさらに少なく、多い人はさらに多くなりました。
取組開始時の調査では、減塩に対する意識が高い人ほど食塩摂取量が少ないことがわかっています。
表の3つの取組は、いずれも自分から情報を探したり参加したりする人にしか届かない方法です。
【選択肢別解説】
1:× ウェブサイトへのレシピ掲載は取組の一つにすぎません。
公開講座や調理実習を含めた取組全体に共通する問題点を説明していません。
2:○ 市のウェブサイトを見る人や講座・実習に参加する人は、もともと減塩への意識が高い人です。
そのため意識の高い人(摂取量の少ない人)の摂取量だけがさらに下がりました。
意識の低い人(摂取量の多い人)には届かず、二極化が進んだと考えられます。
3:× 参加者数が限られていたことは事実ですが、それだけでは摂取量の多い人が増えた理由になりません。
人数を増やしても、意識の高い人ばかりが参加すれば同じ結果になります。
4:× 実施頻度が少なかったことも、二極化の理由を説明していません。
回数を増やしても、届く相手が変わらなければ効果は意識の高い人に偏ります。
【ポイント】
健康づくりの取組は、関心の高い人ほど参加し、関心の低い人には届きにくい傾向があります。
任意参加型の取組だけでは、かえって健康格差が広がるおそれがあります。