たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に栄養管理を開始し、 1週間後に栄養状態を評価したところ、栄養状態の改善がみられた。
この時の栄養アセスメントの結果である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
1週間という短い期間の栄養状態の改善を評価するには、半減期の短い指標を用います。
半減期が短いたんぱく質は急速代謝回転たんぱく質(RTP:rapid turnover protein)と呼ばれます。
【選択肢別解説】
1:× 上腕三頭筋皮下脂肪厚は体脂肪量を反映する指標です。
1週間程度ではほとんど変化せず、短期の評価には向きません。
2:× 上腕筋囲は筋肉量を反映する指標です。
筋肉量の回復には時間がかかるため、1週間で増加を確認するのは困難です。
3:× 血清アルブミンは半減期が約3週間と長い指標です。
1週間で明らかに上昇することは期待しにくく、短期の評価には適しません。
4:○ 血清トランスサイレチンは半減期が約2日と短い RTP です。
栄養状態の短期的な変化を鋭敏に反映するので、1週間後の改善をとらえる結果として適当です。
5:× CRP(C反応性たんぱく質)は炎症で上昇する指標です。
上昇は炎症の悪化を示し、栄養状態の改善を表すものではありません。
【ポイント】
RTP にはトランスサイレチン(プレアルブミン)、レチノール結合たんぱく質、トランスフェリンがあります。
半減期はレチノール結合たんぱく質が最も短く、次いでトランスサイレチン、トランスフェリンの順です。