50歳、女性。
事務職。
身長 150 cm、体重 80 kg、BMI 35.6 kg/m 2。
肥満に関連した運動器疾患のある初診外来患者である。
この患者の外来での栄養管理として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答5
解説
正解は5です。
本例は BMI 35.6 kg/m² で、肥満に関連した運動器疾患を合併しているので高度肥満症に当たります。
高度肥満症では、現体重の5〜10%の減量を当面の目標とし、無理のない食事療法を行います。
【選択肢別解説】
1:× 1か月で10 kg(現体重の12.5%)の減量は急激すぎ、筋肉量の減少や胆石などのリスクがあります。
高度肥満症では、3〜6か月で現体重の5〜10%の減量を目標にします。
2:× 減量では体脂肪を減らし、筋肉などの除脂肪体重はできるだけ維持します。
除脂肪体重を減らすことを目標にするのは誤りです。
3:× 15 kcal/kg 目標体重/日は、目標体重を約50 kg とすると約750 kcal となり、外来の初期設定としては低すぎます。
高度肥満症では20〜25 kcal/kg 目標体重/日以下を目安にします。
4:× エネルギー制限中に筋肉量を保つには、たんぱく質を十分に確保する必要があります。
0.8 g/kg 目標体重/日では少なく、1.0〜1.2 g/kg 目標体重/日程度を目安にします。
5:○ 減量中もエネルギー配分は一般的な比率を保ち、脂肪エネルギー比率は20〜30%E程度に設定します。
25%E はこの範囲内であり、適当です。
【ポイント】
肥満症の減量目標は、肥満症で現体重の3%以上、高度肥満症で5〜10%です。
極端なエネルギー制限よりも、筋肉量を保ちながら継続できる食事療法が重視されます。