正答4
解説
正解は4です。
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて見つかった、糖尿病に至っていない糖代謝異常です。
診断の方法と基準、妊娠中の耐糖能の変化、治療、将来のリスクを押さえます。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠糖尿病は、50 gではなく75 gの経口ブドウ糖負荷試験で診断します。
50 gの負荷試験はスクリーニングに用いられるものです。
2:× 空腹時血糖値150 mg/dLでHbA1c 6.5%の場合は、妊娠糖尿病ではなく「妊娠中の明らかな糖尿病」と診断されます。
空腹時血糖値126 mg/dL以上やHbA1c 6.5%以上は糖尿病の基準を満たすためです。
3:× 妊娠20週以降には、耐糖能は改善するのではなく悪化します。
胎盤から分泌されるホルモンによりインスリン抵抗性が高まるためです。
4:○ 妊娠糖尿病は、将来の2型糖尿病発症のリスクです。
出産後に糖代謝がいったん正常化しても、のちに2型糖尿病を発症しやすいため、継続した検査が勧められます。
5:× 薬物療法が必要な場合は、経口血糖降下薬ではなくインスリンを使用します。
経口薬は胎児への安全性が確立していないためです。
【ポイント】
妊娠糖尿病は75 g経口ブドウ糖負荷試験で、空腹時92 mg/dL以上、1時間値180 mg/dL以上、2時間値153 mg/dL以上のいずれか1つ以上を満たすと診断されます。
食事療法では、必要に応じて分割食を用いて食後の高血糖を防ぎます。